銀製品のお手入れ
空気中の硫化水素や水分中の二酸化硫黄と反応して、表面に硫化銀が生じるのです。特に日本は火山国のためか、全く同じに作られた銀製品でも、ヨーロッパよりも早く黒ずんでしまいます。ただ、銀の硫化の場合、鉄の酸化のように中までボロボロになってしまうことはありませんから、たとえ何年も放っておかれて、どんなに真っ黒に変色してしまった銀でも、正しく手入れすれば元の輝きを取り戻すことができるのです
銀に影響を及ぼしやすいもの
輪ゴム等のゴム製品は、ゴムの伸縮性を良くするために添加されている硫黄化合物と空気中の水分が反応して、 硫化ガスに変わり銀を変色させます。
化粧品やパーマ液などに含まれている硫黄化合物や界面活性剤の硫黄分、シャンプー、台所洗剤の界面活性剤中の硫黄分、宝石箱の中のゴム系接着剤や意外なところでは卵やたまねぎなどの食品も酸化皮膜を精製する要因のひとつです。
酸化皮膜(黒ずみ・茶褐色の変色)が出来たらどうすればいいの?
市販されているシルバークリーナーをお使いになるとよいでしょう。
ただし、黒系の酸化皮膜は安定した硬度をもっていますので、落ちない場合は金属磨き、たとえばピカールや、研磨剤付きの布などといった商品をお使いになるときれいになると思います。
注意として、宝石などにつくと傷めるものもありますので出来るだけ宝石などのシルバー以外の部分にはつかないように細心の注意を払ってくださいネ。
最適な保管の仕方
宝石は出来るだけ専用のジュエリーボックスに保管するようにします。
いくつかの宝石を一緒に保管してしまうと、ダイヤモンドのように硬度の高い宝石が他の宝石を傷つけるようなことも。
イヤリング・ピアスなども互いに傷つけあわないように片方ずつ仕切って保管します。
|